WEBデザインの職業訓練校はやめたほうがいい?実際に通って感じたメリットとデメリット

WEBデザイナー

「WEBデザインの職業訓練校ってどうなの?」
「卒業後は就職できる?」
「やめとけって言われるけどなぜ?」

筆者は4年前に実際に職業訓練校のWEBデザインコースに通っていました。

そこでこの記事では、当時の実体験をもとに、受講時の倍率、実際に就職できたか、職業訓練校に通って良かったことと悪かったことを書いていこうと思います。

これから職業訓練校の受講を検討している方の参考になれば幸いです。

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当時の状況

年齢:25歳
住居:東京(ルームシェア)
学歴:工業高卒
職歴:土木作業員を1年、水商売を5年
ITの知識 : Youtubeを見る程度
貯金 : 0円

職業訓練校受講までの経緯

筆者が通っていた職業訓練校のWEBデザインコースには「9時から15時までの昼コース」と「16時から22時までの夜間コース」があり、ハローワークの方に夜間コースの方が倍率が低いと聞いたので、夜間コースを受講しました。

面接はスクールを運営している事務局の人と実際に講師を担当する外部の人と2対1で行われました。

面接内容は「これまでの経歴」や「職業訓練中も就職活動する意思はあるか?」「継続してスクールに通える生活力はあるか」などを聞かれました。

実際に見られていたのは「ちゃんと就職活動するか」「トラブルを起こさない人柄か」だったと思います。

わりと緊張した面接も定員30人に対し、14人しか申し込みがなかったので、受けた人は全員受かりました。

同時期に開催された昼間部の倍率は3倍だったようで、30人の枠に80人近く応募が集まったようでした。

この時は夜間部を受けてよかったと思いました。

職業訓練校WEBデザインコースの授業内容

職業訓練校WEBデザインコースの授業内容は1コマ50分で10分の休憩時間が5コマあり、土日祝日は休みでした。

6ヶ月間の受講期間のうち4ヶ月は座学、1ヶ月は卒業制作、最後の1ヶ月は実際の制作会社に通いグループワークという感じでした。

HTML/CSSをはじめ、Wordpress、Jquery、PHP、SASS、Illustrator、Photoshop、SEOなどを4ヶ月にギュッと詰め込むので授業の進みは早かったです。

それに加え、マシントラブルだったり、受講生の質問などでなかなか授業が進まず、後半はかなり駆け足で進んでいた印象です。

職業訓練校WEBデザインコースの生徒の男女比、年齢層は?

夜間コースの受講者は全部で14人おり、男性が13人で女性が1人でした。

年齢層は50代が8人、40代が2人、30代が2人、20代は筆者含め2人だけでした。

昼間部には20代、30代の方が多く、男女比は男性4割、女性6割でした。

実際に就職できた人は?

14人中卒業まで残ったのは8人で、実際に就職が決まったのは1人だけでした。
※筆者は決まらなかったので無事無職になりました。

職業訓練校に通ってよかった点

職業訓練校に通ってよかった点01 : 面接の練習やサポートをしてくれる

訓練校の事務局の人たちはとても親切で、面接の練習や志望動機の添削はもちろん、飲み物を奢ってくれたり古いパソコンをくれたり、とてもフレンドリーに関わってくれていました。

職業訓練校に通ってよかった点02 : 卒業後もサポートしてくれた

卒業後も何かとサポートしてくれて、1ヶ月経っても就職が決まらなかった筆者に簡単なアルバイトとして仕事をくれました。

3日ぐらい出社してスクールのHPを更新するといった簡単な業務で10万円をもらいました。(おそらく卒業生の就職率を操作するためだったように思います)

職業訓練校に通ってよかった点03 : 実際にWEBデザイナーになれた

正社員としての就職はできませんでしたが、卒業から3ヶ月後にWEB制作会社でアルバイトとして入社することができました。

入社した会社はかなりブラックだったので、周りの人がどんどん辞めていき、入社から半年後、自動的に正社員として雇用されることになり、無事WEBデザイナーになることができました。

職業訓練校に通わなければアルバイトとしても受からなかったと思うので、結果的に良かったと思っています。

職業訓練校に通って微妙だった点

職業訓練校に通って微妙だった点01 : 講師が高齢

講師の方はすでに現役を引退して数年経っていた60歳の方でした。
現役ではないので、全体的に知識や、使っているツールなどが古かったです。

もともとプログラマーの方だったのでプログラム関連のことは深く教えてもらえたのですが、デザインのことは教えてもらえませんでした。

コーディングは答えが決まっているため検索すると割とどうかなることが多いので、入るならデザインが学べるところに入った方がいいです。

職業訓練校に通って微妙だった点02 : クセの強い人たちが多い

とにかく受講生にクセの強い人たちが多く、講師VS受講生、受講生VS受講生でしょっちゅう口論が起きていました

トラブルを起こすのは全て50代の方たちで、「えっ、そんなことで怒るの??」ってくらい頻繁にキレます。

みんなとてもプライドが高く主張を曲げないので、講師や事務局の人はとても扱いづらそうでした。

こうはなりたくないなと思うと同時に、筆者もその集団に属している一人なんだという事実にとてもみじめな気持ちになりました。

職業訓練校に通って微妙だった点03 : 授業が進まない

質問を連発する方がいて、なかなか授業が進みませんでした。
「・」って記号はどうやって打つんですか?といった初歩的なものが多かったです。

あまりの進まなさにイライラし始める人もいて、ここでもトラブルが勃発していました。

元々IT業界にいてある程度プログラムやソフトのことを知っている人もいれば、初めてwebに挑戦する人もいて、高齢の方は授業についていけなくて辞めていく人も多かったです。

職業訓練校に通って微妙だった点04 : 生徒同士の仲が悪い

前述した通り癖の強い方が多かったので基本的にみんな仲が悪かったです。

最後1ヶ月は実際の企業にいってグループワークを行います。
あまりに仲が悪すぎたので、企業先でトラブルが起きないように「この人と同じ班にはなりたくないという人を教えてくれ」と急遽事務局と受講生で面談が組まれました。

事務局の方は「昼間部の人たちはあんなに仲がいいのに、夜間部はなんでこんなに揉めるんだ」と頭を抱えていました。

職業訓練校に通って微妙だった点05 : 生活が厳しかった

筆者は貯金も職歴もなかったので、職業訓練受講給付金として月10万円を受給しながら通っていました。

東京の場合、10万円は家賃と食費ですぐなくなるので、生活費を稼ぐためにアルバイトをしていました。
給付金を受給しながら通う場合、月に8万円以上稼ぐと給付金がもらえなくなるという縛りがあったので、生活がとても厳しかったのを覚えています。

職業訓練校に通って微妙だった点06 : 遅刻、欠席に厳しい

給付金を受給しながら受講する場合、遅刻・欠席を一度でもすると給付金が受給できなくなるので、時間と体調には気をつけなければいけませんでした。

しかし、半年間何事もなく過ごすのは意外とむずかしいです。

一度だけ遅刻してしまったので、診断書を作成するため元気な状態で病院へ行き、風邪の診断書を作ってもらいました。

職業訓練校に通って微妙だった点07 : マルチに誘われる

スクール卒業後、50代の受講生の方から「みんなで仕事をしよう」と筆者ともう一人の20代の方に連絡がありました。

てっきり覚えたWEBを使って何か楽しいことをするのかな?とワクワクしながら指定された場所へ行くとマルチのセミナー会場でした。

スクールでは揉め事を起こさなかった人だったので、少しは信用していたのですが、ダメでした。

職業訓練校に通った感想

職業訓練校に通った感想は、やはり無料なので質はあまり良くなかったです。
半分くらいは失業保険の延長や給付金の受給が目的の人だったので、モチベーションが低く、全体的にどんよりとした雰囲気でした。
個人的にはおすすめしません。

とくに生活がとても厳しかったので、実家暮らしか、ある程度貯金している状態じゃないと大変だと思います。

今だったら月1万円程度で学べるスクールもたくさんあるので、働きながらでも勉強できますが、当時は全くなかったのでその選択肢しかとれませんでした。

受講前と受講後でスキルはどう変わったか

受講前と受講後でスキルはどう変わったかというと、あまり変わりませんでした。

・タイピングがちょっとできるようになる
・<div>?何それ?
ぐらいのレベルでした。

原因は自主的に勉強をしなかったからです。

当時の筆者は、スクールに通えば自動的にWEBデザイナーになれると思っていて、就活も事務局が世話してくれるととても甘い考えをしていました。

しかし当然そんなことはなく、何もできない状態で入った制作会社では入社して1週間で「えっ、こんなこともできない?スクール行ってたんだよね?」と言われる始末で、ものすごく苦労しました。

その時になってようやく気づいたのが、スクールの役割は何をどの範囲まで勉強すればいいのか道筋を教えてくれるだけで、スキル自体は自主的に勉強しなければ身につかないという当たり前の事実でした。

まとめ

以上、WEBデザインの職業訓練校に通ってみた感想でした。

これまでの失敗を踏まえ、もし今筆者が全く未経験の状態でWEBデザイナーを目指すとしたら自主的に勉強するのは当然として、まず真っ先に優先するのがデザインが学べるスクールです。

HTMLやCSSはネットにいくらでも答えがのっているので、実際の業務ではわりとどうにでもなることが多かったです。しかしデザインの場合はいくら検索しても答えが出てこないので実務では本当に困りました。

そんな状態が続いたので次第にコーディングの業務しか振られなくなり、初めて勤めた会社ではデザインをやらせてもらう機会を逃してしまいました。

デザインができないWEBデザイナーは就職したとしてもWEBデザイナーでもWEBエンジニアでもないWEBコーダー(マークアップ)といういくらでも替えの効くポジションで働くことになります。

WEBエンジニアを目指す人ならいいかもしれませんが、今後デザイン業務をメインに活躍していきたいのであればデザインの勉強は最優先事項です。

むしろWEBデザインスクールに通うよりもデザインのみのスクールに通って、コーディングは侍テラコヤあたりを使って独学するぐらいがちょうどいいかもしれません。

デザインに特化して学べるスクールはオンラインならデザナル、通学型ならnests(ネスト)あたりがおすすめです。

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