Webクリエイター能力認定試験は意味ない?実際にとってみた感想と就職に役に立ったか

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資格

『Webクリエイター能力認定試験はとっても意味ない?』

これからWEB業界を目指す方はWebクリエイター能力認定試験をとった方がいいのか気になる方も多いと思います。

そこで今回は、未経験からエキスパート級を取得しWEB制作会社に就職した筆者が、スキルが身についたか、就職に役に立ったかを書いていこうと思います。

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Webクリエイター能力認定試験とは?

ビジネス株式会社サーティファイが運営するWebサイト制作のデザイン能力およびWebページのコーディング能力を認定する資格です。

累計受験者数16万人以上でweb業界で最も受験者の多い資格として知られています。

スタンダードとエキスパートの2種類があり、受講料はスタンダードが5,900円エキスパートが7,500円となっています。

試験の難易度と合格率

累計受験者数:30,888名(2021年3月31日時点)
合格率:91.4%(2020年度平均合格率)

サーティファイ公式サイトより引用

合格率を見てわかる通り受けた人はほとんど合格しているようです。

知識問題は簡単な選択問題が20問出題され、実技は穴埋め問題を埋めていき一つのサイトを作っていきます。
65%以上の正答率を達成すれば合格です。

筆者も5年前にエキスパート級を受けましたが、問題はかなり初歩的なもので、受講すれば誰でも受かるような内容でした。

エキスパート級受験結果

スクールの課題で受講しましたが、一緒に試験を受けた生徒(5人)はほとんどが90点後半か100点で、全員合格していました
筆者も偏差値でいうとかなり頭が悪い部類に入るのですが、すんなり受かりました。

参考:WEBデザイナーって頭が悪くてもなれる?実際に頭が悪いままWEBデザイナーになってみた

試験の学習時間

サーティファイ公式サイトより引用

公式サイトに記載されている学習時間によると合格までの学習時間はスタンダードが24時間。
エキスパートは24時間+38時間で62時間必要とのことです。

しかしこの学習時間はwebの事を全く知らない状態でこの試験を受けるときに必要な時間とのことです。(個人的にはwebの事を全く知らない状態でも半分ぐらいで済むと思います。)

web業界を目指して既に勉強している人は、この試験を受けようかな?と思う頃にはすでに62時間以上勉強しているかと思います。

そのため、すでに知っている事が出題されます。

なのでこの試験のみに対しての勉強時間はエキスパート3時間ぐらい、もしくは公式テキストを1,2周するぐらいで足りるかと思います。

公式テキスト

書籍はスタンダード・エキスパートともに教科書と問題集が発売されています。
受ける場合は公式テキスト一冊で十分でしょう。

また、同じ名前でHTML1対応版とHTML4対応版が発売されていますが、どちらも古いタイプなので、購入する場合はHTML5対応版を購入するようにしましょう。

未経験において必要か不要か

スキル面

この資格を取得する前と後でスキルがどう変わったかというと、残念ながら全く変わりませんでした。

そもそも出題される結婚式のサイトがレスポンシブ(スマホ対応のコーディング)もされていないものすごく古いサイトです。
このサイトの作り方を覚えたところで現在の作り方からは離れすぎていて全く参考にならないからです。

筆者が受けた5年前、ずいぶん古いサイトが問題に出てくるなぁと思っていました。
あれから5年経ちWEBのコーディングもかなり変化してきた中、今改めて公式でサイトで配布されている問題集を見てみたら当時と全く変わっていなかったので、この資格をとっても実務で通用するスキルは獲得できないと思っておいた方がいいです。

就職

実際に未経験からWEB制作会社に転職した経験からいうと、WEB業界において資格が面接に有利に働くかといえば本当に微々たる効果しかないと思います。

面接官はweb担当者の可能性が高いです。当然自分より先に業界に入っているので、webの世界において資格はなんの意味もないことを知っています。

そのため面接時に評価されるのは人柄や年齢、ポートフォリオで、資格については多少触れられる程度でした。

以下、筆者が初めて入社した会社の面接時、履歴書を一通り眺めた後、資格の欄を見た面接官が興味なさそうに一言

面接官「これたまに履歴書に書いてる人いるけど難しいの?」

筆者「受ければ受かるやつです。」

面接官「あ〜、そういう系ね」

Webクリエイター能力認定試験を取得するメリット

未経験からwebデザイナーを目指す人はポートフォリオが少ないので面接は不安ですよね。

そして少しでも有利に働く武器が欲しいと考えていると思います。実際に筆者がそうでした。
そんな不安を少しでも解消するために取得するならいいかもしれません。

WEB業界に入ってもうすぐ5年経ちますがどの会社においても資格に関して一才触れられたことはなく、代わりに動画編集ができるとかライティングができるの方が食いつかれることが多かったです。

未経験からWEBデザイナーを目指す上では資格よりも「えっ、WEBデザイナーなのにそんなこともできるの?」っていうニッチなスキルの方が就職には有利かな〜と思います。

まとめ:とらなくてもWEBデザイナーになれるけど不安ならとるのもあり

面接でほんのちょっと有利になるくらいなので、安心を買うといった意味で取るのはいいかもしれませんね。スタンダードはエキスパート以上に意味がないので取るなら必ずエキスパートにしましょう。

他にもWEBデザイナーに関する資格としてWEBデザイン技能士という国家資格があります。
Webクリエイター能力認定試験と比べかなり難易度が高いので取得するならそちらの方がいいかもしれません(そもそも資格を取っても面接官が資格の存在自体を知らないと評価すらされない可能性はあります)。

筆者の失敗談

正直なところ、WEBデザイナーはデザインができるかどうかが全てです。
制作会社のように分業化が当たり前のような会社を目指す場合、入社時点でデザインができないと判断されるとHTMLコーダーに回されデザインを学ぶ機会を失ってしまいます。(実体験)

コーディングはわからない部分はググればいくらでも答えが出てくるので実務では割とどうにでもなることが多いです。いくらでも替えがきくのでHTMLコーダーの扱いは雑で、コーディングしかできないWEBデザイナーの未来は暗いです。

将来的にWEBエンジニアを目指すのであれば全然ありですが、もしデザインがやりたくてWEBデザイナーを目指す場合は資格取得に時間をかけるよりもデザナルのようなコスパがいいデザイン学習サービスを使って、デザインに特化したポートフォリオを作り、デザイナー志望であることを伝えた方がいいです。

筆者はWEB業界に入社することを最大の目標としてしまったので、資格さえとっておけば大丈夫だろうと思い失敗してしまいました。

その結果、最初の会社ではデザインをやらせてもらえずにググればいくらでも出てくるような仕事に2年間を費やしてしまい、次の会社に転職する際にデザイン関連のポートフォリオがなくてとても苦労しました。

資格を取るにしても取らないにしてもWEBデザイナーとしての入り口はとても重要なのでデザイナーを目指す場合はデザインの勉強はしといたほうがいいです。
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