Webサイトの制作やデザインなどを担当し、現在IT職の中でも人気の高い職業の一つがwebデザイナーです。
これからWebデザイナーを目指すにあたり、現在の需要はどのようなものなのか、また将来性はあるのかと気になる人も多いと思います。
現在の状況を踏まえた上で、今後活躍し続けるにはどのようなスキルやキャリアパスが必要なのかを頭に入れておくことは重要です。
Webデザイナーの需要と将来性
大手求人サイトレバテックが2022年1月に公開した求人倍率(求人数÷転職希望者数)によると、WEBデザイン業務は前年より6.6倍。HTMLコーダーは6,4倍となっており案件は増えているようです。
6.6倍ということは15人の転職希望者に対して100件の求人があるということです。
近年では世界的に新型コロナウイルスが流行したことで外出自粛が続き、これからも更に取引が増えることが予想されています。今後もWeb業界においては、成長が続いていくことが予想されます。
現在のWebデザイナーの需要としては、Webサービスが普及するとともに増加傾向にあり、2000年代以降には、Webデザイナーという職業は広く知られるようになりました。スマートフォンが大きく普及し、インターネット広告費が増加することで、インターネット上での取引が大幅に増えたと言えるでしょう。
インターネット上での取引が増えれば増えるほど、それに伴ってWebデザインの仕事も増え、さらにはWebデザイナーの需要は今後も増加が想像できます。
悲観的な声も
とはいえWebデザイナーに求められる知識や技術も、Web業界が発展するとともに変化していると言えます。
現在の求められる知識や技術は、10年前と比べた場合には、かなり増えて高度になっているのが現状です。
このようなことから、これからもWebデザイナーは伸びていくことがわかりますが、実は将来性が心配される声も聞かれます。
その理由としては、Webデザイナー同士の競争が激化していることや、Webデザイン制作ツールが登場したこと、またWebサイトの重要性の低下やAIの進化などが挙げられます。
悲観的な声その1: 専門性が低くなってきた
Webデザイナーの需要が増えたとしても、成り手がそれ以上に多い場合には、競争は激しくなることでしょう。
インターネット上には無料でデザインを学べる講座なども増えてきていて、スキルを習得するためのハードルはかなり下がっているのが現状です。
仕事を勝ち取りたいという思いから、低価格で仕事を請け負う企業やフリーランスなどが増えてきて制作の単価も下がり、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスはかなりカオスな状況です。
悲観的な声その2 : 業務範囲が拡大した
スマートフォンの普及によりほとんどの人がWEBサイトをスマホから閲覧することによりWEBサイトの役割も変異してきました。
それにより新たにUIデザイナーという名称が誕生し、UI・UXデザイナーを名乗る元WEBデザイナーも増えてきました。
UIデザイナーの求人を見てみると、従来のWEBデザイナーの仕事に加え、アプリやスマホ画面のデザインもこなす必要があり、業務範囲が拡大しています。
UIやUXデザインは、ユーザーのニーズに合わせて行うデザインなので、需要は年々増加することでしょう。そしてウェブサイトには売上の増加やブランディングなど、様々な目的があります。Webマーケティングに関連した知識を持つことで、これらの課題に対して解決の提案もすることができます。
UI・UXスキルを身につける
このようなことから、Webデザイナーの将来性としては、高度なデザインスキルやそれにプラスアルファのスキルを持つ人の需要が高まることが予想されます。
最も必要なものがウェブデザインのスキルですが、制作日数やコストなど様々な制限がある中で、デザインでクライアントの魅力を伝えて、ターゲットに行動させる必要があります。
デザインは絵を描くこと、見た目を整えることと思いがちですが、実は課題を解決するものが原点にあります。そしてUIやUXのデザインスキルも必要となるでしょう。
近年では消費者のニーズが多様化していることから、商品やサービスにおいても、企業から押し付ける形ではなく、ユーザー目線での開発が求められています。
まとめ:Webデザイナー + 〇〇のスキルを身につけていこう
Webデザイナーの将来性については危ぶむ声が聞こえるものの、デザインのスキルをはじめとし、それにプラスアルファのスキルを身につけた上で、10年後の自分を考えた時にも活躍できるデザイナーを目指すことが求められます。
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