web制作会社でアルバイト・正社員として働いてみて感じた、web制作会社で働くメリットとデメリット

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WEBデザイナー

これからWEB制作会社を目指す人に向けて、僕が未経験からアルバイトとして入社し正社員のになるまでの2年間で感じたweb制作会社で働くメリットとデメリットについて書いていこうと思います。
あくまで僕が入った制作会社のことなので、全ての会社でこうというわけではありませんのでその辺はあらかじめご留意ください。

実際の業務内容

アルバイト時代

・電話応対
・お茶出し
・クライアントのWEBサイトの更新作業

正社員時代

・アルバイトの教育
・サイトのTOPページ、LPサイトのコーディング
・クライアントのWEBサイトの更新作業
・ワードプレスの構築
・下層ページのコーディング(一つのサイトにつき20から30ページ)

メリット

まずはメリットから書いていきます。

最先端の技術を学べる

WEB業界のスピードは早いです。
Googleが仕様変更したら、ページ検索で上位に表示させるために、新しいコーディングルールや画像の形式などを取り入れなければなりません。
そのため常に最新の技術を学び続けることができます。

オフィスがきれい

比較的新しい会社が多いのでオフィスが綺麗なところが多いです。
観葉植物を置いていたり社内にお菓子が置いてあったりおしゃれな環境で働く事ができます。

圧倒的物量をこなすので作業スピードが上がる

毎月様々な案件をこなしていくので効率化の方法を模索したり業務のスピードが上がります。

デメリット

さてここからはデメリットの方を書いていきます。
書いていたらデメリットの方が圧倒的に多かったです。

残業時間が多い

制作会社の場合、WEBサイトを納品して初めて利益になるので毎月複数の案件を同時並行で作り進めることになります。
それぞれの案件には納期が存在し基本的に納期が早いクライアントから先に片付けていくことになりますが、業務の合間に急ぎの修正や、過去作ったWEBサイトの更新作業、Googleの仕様変更など、どうしても労働時間が長くなってしまいます。

特に広告代理店の下請けの制作会社になってしまうと基本的にこちらで納期をコントロールすることができないのでクライアントや代理店の都合で修正作業が発生し深夜まで対応しなくてはならなくなります。
そのうち会社自体が広告代理店からの収益に依存してしまう状態になり無茶な要求も飲まざるを得なくなります。

制作会社の求人を見ると「100%自社案件」と書いてるケースをよく見ますがこれは自社で案件をコントロールしているので無茶な残業は少ないよと言っているものです。
広告代理店の下請けよりはマシですが労働時間が長いことに変わりはないです。

分業制をとっているところが多いので一部のスキルしか身に付かない

制作会社は業務効率化のために分業制をとっている会社がほとんどです。

つまりデザインだけできるけどコーディングはできない、コーディングはできるけどデザインができないといったWEBデザイナーが出来上がります。

そのため、もし入社するのであれば入り口がとても重要となってきます。
もしデザインをやりたくてもコーダーで入ってしまったらその後移行できる可能性は低いです。

なぜなら経営者にとっては、コーディングできる社員をわざわざデザイン部門にうつして一から教育するよりは、デザイナーを一人雇ったほうがメリットが大きいからです。

そのため個人の願望はなかなか実現しません。
デザインをやりたければ自主的に学ぶしかないのですが、労働時間が長いため勉強時間を取ることは難しいです。

そして一番困るのは転職するタイミングです。
コーディングしかできないので給料を下げずに転職するには次の会社もコーダーかエンジニアに行くしかなくなります。もしデザインがやりたい場合はまた1からやり直すハメになります。
デザイナーコーダー逆にしても同じ状態に陥ります。

分業制は経営者から見ればかなり効率のいいやり方ですが、個人から見れば将来の可能性が狭まるのでかなりのリスクです。

コーディングは答えが決まっているので独学で習得可能ですが、デザインの場合上司のフィードバックを得られない限り独学で習得するのが難しいので、分業制をとっている会社に入る場合はデザイナーから入ることをお勧めします。

給料が安い

分業制なのである程度覚えた後は毎日同じ作業を繰り返すことになるのでスキルも給料も上がりません。
どんなに遅くまで働かされても残業代もつかず給料は上がらず、そのくせ社長は高級外車を乗り回していたり六本木で飲み歩いたりしています。

使い捨て感がすごかったです。

忙しくて転職活動ができない

いざ辞めたくなっても労働時間が長いので転職活動ができないのもデメリットの一つです。
僕が以前勤めていたWEB制作会社では労働時間が長いのはもちろん有給も完全に会社にコントロールされていたため(会社に強制的に決められる)行きたい会社が見つかっても面接のスケジュールを合わせることが不可能でした。
そのため次の転職先を決めずに辞めるしかなくなります。

寒い人がいる

最先端を気取っているので新しいサービスにすぐ飛びついたり流行りの横文字を使いたがる人も多かった印象です。一時期流行って一瞬で廃れたクラブハウスに飛びついた層を想像していただければそれです。

業務改善と称してタスク管理ツールやチャットツールを流行りのものに変えたがります。
ただでさえ納期に追われ働いているのに使い方や機能をいちいち覚えなければならず労働時間は増えていく一方、結局社内全体の効率が下がり前の方がいいよねとなり、これまで通りのやり方に戻ります。

暇な上司が思いつきでそれをやるから現場はそれに振り回されることとなります。
そして社長は積極的に業務改善を行おうとする上司を評価します。
もうなんか全体的に寒かったです。

おすすめ

個人的におすすめしたいのがインハウスのデザイナーです。
同じWEBデザイナーでも制作会社のWEBデザイナーとは全く業務内容が違います。

クライアントから依頼を受けてWEBサイトを作るWEB制作会社に対し、インハウスのWEBデザイナーは自社の商品やサービスを販売している会社のWEBサイトを管理するのが主な業務内容となっております。

すでに自社の事業で収益が出ていて、WEBデザイナーを雇う余裕がある企業がほとんどなので、制作会社のように納期に追われる必要はなくブラック化しずらいです。

デザインとコーディングはもちろん、SEO、新サービスの企画、ライティング、データ分析、SNS運用や広告の運用、商品撮影、動画編集、メルマガ配信などやることが多いですが多くのスキルを身につける事ができます。

制作会社の場合はWEBのトレンドだけを追っていればいいのですが、インハウスのデザイナーの場合WEBのトレンドはもちろん、自分が勤めている業界のトレンドや社会のトレンドも追う必要があり、より深くビジネスのことを学ぶことができます。

インハウスのデザイナーに転職してよかったことはこちらで書いています。

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